エージェント型AI(Agentic AI)は、単に質問に答えたりレポートを生成することを超え、目標達成に向けて自律的に計画・実行・評価を繰り返し、自ら判断して複雑な問題を解決する進化したAIのカタチです。

2024年11月、ガートナーはGartner IT Symposium/Xpo 2024において、2025年に企業が注目すべき10大戦略技術トレンドの一つとして「エージェント型AI」を挙げており、デロイトはレポートで2025年までに生成AIを用いる企業の25%がエージェント型AIのパイロットプログラムを開始すると予測しています。

運用効率を高め、繰り返し作業を自動化し、スタッフがより価値あるイニシアティブに集中できるようにするエージェント型AIが、企業業務にもたらす波及効果は非常に強力です。エージェント型AIが企業業務に実装されれば、単なる技術的な変化にとどまらず、働き方のパラダイムそのものが根本から変わることになります。

AXはデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation, DX)を越え、AIを中心として企業の変化を追求する概念です。企業はエージェント型AIによって競争力を強化し、AXをもとに新たな価値を生み出す歩みを本格的にスタートさせています。

ピュア・ストレージが韓国企業を対象に実施した調査によると、企業の69.3%がすでにAXを計画しているか推進しており、これはAIが企業競争力の中核要素と位置付けられていることを示しています。しかし、成功するAXへのプロセスには、重大な挑戦が待ち受けています。企業の71.4%がAI専門人材の不足を、68.1%が莫大な初期投資コストをAXを進めるうえでの主な障害として挙げています。さらに、企業の65%が生成AIによる変革を率いる専門知識の不足を認知しています。

AXの実現は単なる技術の実装を越え、業務のやり方を再設計し、企業の事業方式、意思決定の構造、および組織の運用体系の変化を含むものです。企業のバリューチェーンの全プロセスに影響を及ぼす状況において、信頼できるAX専門パートナーの必要性はますます高まっています。

エージェント型AIが企業の業務に及ぼす波及効果は強力で、企業はAXの実現を成功させるために、単なる技術のサプライヤーを越えたAX専門家とのパートナーシップが必要です。

AI基盤のビジネス(AI-Augmented Business)が提示する働き方のイノベーションを実現するために、産業およびビジネス環境と既存の働き方およびシステムを深く理解し、変化するビジネス環境に合わせて最適化された解決方法を導き出す能力が求められます。

2024年のアクセンチュアの調査によると、AI主導型のプロセスを有する企業は、競合他社に比べて2.5倍高い売上の成長と、2.4倍高い生産性を達成しています。こうした成果のためには、単なる技術の導入を越えた、ビジネスのプロセスから組織文化にまたがる包括的な変化が求められます。現在、韓国企業も社内でAX専門家を育成する大規模な計画を策定するなど、AXの重要性を認識しています。しかし、真の変化は社内のコンピタンスの強化と合わせて、専門AXパートナーとの協力から始まります。

企業のAXのプロセスにおいて最も重要なことは、技術的な力量と産業に関する深い理解、そしてグローバルな最新トレンドを国内の環境に実装できるパートナーシップです。40年以上にわたるSIおよびクラウドビジネスにおける力量をもとに、LG CNSはグローバルおよび国内のAXエコシステムにおけるAIインフラ企業およびCSP(Cloud Service Provider)と緊密なパートナーシップを維持して協業体系を備えており、AXエコシステムをリードするAIモデル企業といち早くパートナーシップを確保しています。

エージェント型AIとAXが切り拓いていく未来のビジネス環境において、先駆けとなるビジョンと革新技術を持つパートナーと共に歩む企業だけが、真の未来の競争力を確保することができます。